今回は介護業界での具体的なキャリアパスについてお話ししたいと思います。
介護士の方それぞれの適性や志向に合わせて、大きく3つの選択肢があります。
①管理職を目指す
いずれは施設の経営や運営に関わりたい方。具体的には訪問介護の事業所長や施設長などを目指します。全体を見渡す力、経営者としての目線が必要です。
ポストが限られるので、新設の事業所や施設に狙いを定めて転職するのも手です。給与は一介護職のそれと比べ大幅にアップする場合が多いです。
②指導者を目指す
例えば認知症介護指導者養成研修などを受講し、スーパーバイザーを目指します。研修を受けるチャンスがあれば、積極的に受講しておくべきです。指導者の道へ特化することで、体力的な負担からは開放されることが多いでしょう。
③熟練者として現場のエキスパートを目指す
あくまでも現場が好きという方は、現場のリーダーを目指すのも一つの道です。
男性介護士の方には、上記で自分の志向がどれに近いのかを考え、適正な場所で力を発揮していただきたいと思います。
そして①②③のいずれを目指す場合にも通過点として踏んでおいた方が良いステップがあります。
それは、訪問介護事業所の「サービス提供責任者」と、介護を必要とする人に適正なサービスを行う「ケアマネージャー」という2ステップです。
実際にケアマネの実務を行わなくても、ケアマネの資格取得に必要な知識を身につけることは、介護職でキャリアアップを目指すうえで必ずプラスになるでしょう。